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つきのあかり


極私的名盤 選集
by ukulele617
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極私的名盤集9

beauty and harmony 吉田美和

極私的名盤集9_d0165598_21291730.jpg


1. ビューティ・アンド・ハーモニー
2. つめたくしないで
3. 泣きたい
4. バイバイ
5. パレードは行ってしまった
6. ア・ハッピー・ガーリー・ライフ
7. ダーリン
8. 冷えたくちびる
9. 奪取
10. 生涯の恋人
11. ビューティ・アンド・ハーモニー(リプライズ)




過ぎた日の恋かなぁ。

吉田美和の声を聞くと、

不安と安堵が交錯する。


思い煩う時間が

憶測の時間に変わる。

しゃがみ込むような気持ちを想い出す。



胸を塞がれ、

悲しく、虚無な想いに、うずくまる。

それでも、

静かに、静かに

積まれていく、

生涯の恋。


せつないという感情は

とても強烈で残酷で、

心臓の中心に

どんどん面積を広げていく。



Beauty and Harmonyは

まるで、透明なフィルムのように

すーっと気付かないうちに

自分が主人公となり変わる。

アルバムの11曲は

インストの一曲を除いて

全て内省的な恋の歌。




声のトーンや、KISSの温度や、肌のなめらかさを

想い出す事が出来ない。

なぜなんだろう、

どうしてだろう。

どうすればいいんだろう。

どうして欲しいのだろう。

何を痛んでいるのだろう。



あの日、同じ水際で見た、

消えてゆく足跡。

波が反射して

眩しくなったり、青くなったり。

絶景は見れなかったですが、

それでも昇天しそうなぐらい

青い空は見ることができたかな。


人を好きになることに

失敗や成功はないけれど

いつか、あなたのことを

友達に話せる日がくるといいな。




このアルバムは

夏の場面から始まります。



<Beayty and Harmony>

ホースの中 水が暴れる

青い 夏の庭の蛇

下弦の月

目の高さで光るオリオン座

鶏頭の赤

向日葵の黄色

海に洗われた小石


この世界の美しさを

ずっと あなたと

見られますように。



Beayty and Harmonyというのは

直訳すれば 美と和。

つまり吉田美和自身なのですね。

だから11曲すべて

自分の気持ちを歌っています。

バックミュージシャンが素晴らしい!

サックスがマイケル・ブレッカー

ギターがデビッドTウォーカー

ベースがチャック・レイニー

ドラムスが、ハービー・メイスン

キーボードがジェイ・ウィンディング

というジャジーなメンツ。

マリーナ・ショウの名盤

「フー・イズ・ディス・ビッチ・エニウェイ」の

バックを固めたミュージシャンです。


それとVOCALは

MIWA ”SWEE.T TWEE.T" YOSHIDAという

なんともオシャレな付け方をしています。
# by ukulele617 | 2013-01-06 21:27 | J-POPS

極私的名盤集 8

豊島たづみ LONELY ONE

極私的名盤集 8_d0165598_2325139.jpg



LONELY ONE / 1981 豊島たづみ(TAZZ)

1.スモーギー・トウキョウ・ナイト
2.こわれた心
3.ロンリー・ワン
4.ジェントル・レイン
5.海の見える窓
6.フィルミー・タッチミー
7.女・ハード・ロード
8.黒のドレス
9.Sail away
10.きのうパラダイス




モノクロのレコードジャケットといえば、どういう方が浮かびますか?
このレコードも、すぐ出てくる一枚です。
情報収集のために検索したところ、なんとBlogをされていました。
そして休止期間を経て現在も活躍中です。

http://tazztazz.blogspot.com/

ジャケットの雰囲気通りの楽曲。
ブルージーでけだるいミディアムテンポの曲が中心です。
何曲かは下田逸郎(ロンリーワン他)、来生えつこ(海の見える窓)から
作詞提供を受けていますが、基本作詞・作曲ベースの人です。

夜・静かな・都会・お酒・などのキーワードが出てきそうな曲ばかり。
YOUTUBEでも検索すれば何曲か聞くことができますが、
聞きたい曲はなかなかUPされていませんね。

「ちぎれ雲」がファーストアルバムで五枚目のLONELY ONEで活動を
休止しています。
ヒット曲といえば「とまどいトワイライト」(同名アルバムもあり)になるのでしょうが、
注目してほしいのが、マイケル・フランクスの「アントニオの唄」をカバーです。
彼女の少しはスキーで線の細い声がぴったりなんです。

ドライブデートでかけるアルバムでもないし、どちらかといえば
このアルバムのTAZZの声は、一人で聞くのが一番しっくりきます。
それも深夜にひっそりと聞く。
お酒を飲みながら聞く。
出来れば、休みの前の夜がいいかな。

30年の休止期間を経て新しいアルバムが発売されています。
現在は月一でライブをこなしています。
ひさしぶりにTAZZの声を聞いていたいなあ
# by ukulele617 | 2011-03-20 23:32

極私的名盤集 7

BEGIN  防波堤で見た景色

極私的名盤集 7_d0165598_23315090.jpg ディスク:1
1. 恋しくて
2. Blue Snow
3. YOU
4. あふれる涙
5. さよなら、そしてありがとう
6. 誰かが君を呼ぶ声が
7. 花待ち人
8. OKINAWAN SHOUT
9. 君だけをつれて
10. 声のおまもりください
11. Birthday Song
12. 空に星があるように
13. 愛が走る
14. 家へ帰ろう





ディスク:2
1. 未来の君へ
2. 防波堤で見た景色(99.8.12発売)
3. 愛を捨てないで
4. 涙そうそう
5. 風よ
6. 灯り
7. ボトル二本とチョコレート
8. 島人ぬ宝
9. オジー自慢のオリオンビール(エイサー・バージョン
10. その時生まれたもの
11. いつまでも
12. ユガフ島
13. 誓い(04.8.22発売)
14. 君を見ている(04.12.16発売)





『夢と現実は、いつも 少し違う。。。』

あの頃の、夢は何だったのかな。

そして今の現実はどうなのかな。

無性に、高校時代の友人に会いたくなりました。

思えば、一番多く語ら得た時期でもありました。

自分の立ち位置や現実は、今ほど明確ではなく、

人生の先は見えませんでした。

今は、少しだけど、先が見えるかなあ。

そんな話を、懐かしい友人たちとすれば

どんな答えが返ってくるのでしょう。


防波堤で見た景色は色々ありまして、

夜明けの薄暗さや、昼間の眩しさ。

車のヘッドライトに浮かぶ、真夜中の防波堤、

なんていうのもあります。


それぞれ、対象人物がありまして、

その時の彼女だったり、

酔っぱらった友人だったり、

思い焦がれた女性であったりします。


BEGINを初めて聞いたのは、「恋しくて」。

どこかで聞いたようなメロディーでした。

沖縄音楽に土着したものは、あまり感じなかったのですが、

(というより自分の中で敬遠していたかもしれません。)

BEGINは琉球音楽を本土の人に、

受け入れられやすいように、

ソフティスケートしていたのでしょうね。



その後、沖縄出身の色々な歌手が

メディアに露出し、聞いていくうちに

R&B+琉球 でいい感じでMIXされてきまして、

好きになっていました。

根っこにある、彼らの純粋な琉球音楽を歌う時の、

”はじけっぷり” といったら、すごいものですよね。

血沸き肉踊るという感じです。


それまでの純粋な沖縄音楽のイメージは民謡っぽいものでした。

もしくは”ハイサイおじさん”のような楽しいもの。


でも、蛇皮線一本で、もしくは三線で唄うバラードは

『乾いたせつなさ』があり、

極上の癒し系バラードなんですね。




AMAZON
# by ukulele617 | 2010-08-28 23:44

極私的名盤選集6

PEARL FIRST

極私的名盤選集6_d0165598_1512935.jpg




1. ラヴ・ソングを
2. ブルー・キャップ・マン
3. ハーフ・ムーンに照らされて
4. クライ・マイ・ボーイ
5. 記憶をよびおこせ
6. ヘイ・キッズ・ムーヴ
7. 気分はどうだい?
8. ニュー・ソング
9. 子供たちに
10. ワン・ステップ
(1995/3/8 発売)






この中の『ONE STEP』という曲を繰り返し聴いていた時期があります。

大学生のころでしたが、友人の下宿先で「最近これをよく聞いている」と

云われてVHSのビデオで流れたのがこの曲でした。

モノクロのPV【プロモーションビデオ】であったと思うのですが、

歌ってる時のSTEPの踏み方がカッコよく、

歌詞がその時の自分の生活を歌っているような気がしました。

ヴォーカルの女の子はSHO-TAといい、

作詞・作曲もしています。

(後に、田村直美としてソロデビューもしますが。。)


全然ニコリともせず、怒りややりきれなさを必死に伝えている感じがしました。



就職を迎えるころになると、ある理由で働くのがいやでした。

今でなら、フリーターというのありますが、当時は、そんな安易な

選択肢はありませんでした。

-----------------------------------------------



風が一吹するだけで 心が少し揺れる

口には出せない 憂鬱を数えあげてみる

繰り返しばかりの毎日で時々足がすくむ

気づいたら奴らも なにげなく見おろして過ぎてゆく

ah・・・少しだけ前が見えてくれば

あとは深い霧の中で眠ってる・・・


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働くのを先延ばしにし、1年、2年と経っていきます。。

自分自身、一歩が踏み出せず、憂鬱な毎日を過ごしていました。

今にして思えば、

『もう少し大人な人に相談でもしていれば、早くく解決できたかもしれないな』

という類のことです。

人より、少し人生が遅れた分、頑張って取り戻さないと、と就職してからは

思っていましたが。

あの無駄だと思っていた2年間は、このごろは、貴重なものであったなと考えています。

今は、時間に追われる毎日で、ゆっくり考える間も少ないのですが、

こうやってブログを書く時間は貴重なひと時です。
# by ukulele617 | 2010-06-28 01:56

極私的名盤選集 5

MISSLIM 荒井由美

極私的名盤選集 5_d0165598_0235661.jpg


1. 生まれた街で
2. 瞳を閉じて
3. やさしさに包まれたなら
4. 海を見ていた午後
5. 12月の雨
6. あなただけのもの
7. 魔法の鏡
8. たぶんあなたはむかえに来ない
9. 私のフランソワーズ
10. 旅立つ秋


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当時、クィーン・オブ・アンニュイと云われていた、フランソワ―ズ・アルディを

リスペクトして作られた曲に代表されるように、独特の香りがあります。

まず、モノクロのレコードジャケットのグランドピアノ。

これは、当時、イタリアンレストラン「キャンティ」のオーナー川添梶子さんの

自宅で撮影されています。

年代を感じさせるピアノですよね。

当時の荒井由美は20歳でしたが、撮影用のドレスが違和感なくジャケットに溶け込んでいます。

AMAZONで購入者がコメントしています。
「作品としての出来映えなどコメントする必要が全く無い、誰しも認める名盤
でありながら、個人的にも、きっと多くの人々が私的な愛聴盤として
生涯聴き続けていくであろう稀有なアルバム。」

当時 私の中では、荒井由美は、女性が聴くアルバムというイメージがありました。

中島みゆきもそうなんですが、「これいいよね」と云いながら、話せる友人などなく、

少年であった私の、まさに、極私的愛聴盤であったのです。

中学生になったころ、クラスで席変えがあり、後ろの席に

運動部のウェイトリフティング(重量挙げ)のH君が来ました。

きっかけは忘れたのですが、ひょんなことから、彼が中島みゆきを愛聴しているのを知り、

荒井由美も好きだというのを知りました。

休憩時間になれば、隠密の会話のごとく、二人で、ひそひそと音楽について語りました。

そのうち、まるで、世界の誰にも見つかってはならないように、

ハンカチで覆われた、ダビングされたカセットテープを彼は机の下から忍ばせてくるようになりました。

今でいうオムニバスになるのですが、色々なレコードからの寄せ集めのカセットは

すごく手間もかかるし、たまに曲の最後がシリキレとんぼになってたりして

決して出来はよくないのですが、宝物のようでした。

彼が、当時カセットにいれていた、曲を思いつくまま書きだしてみます。

1.雨の街を
2.私のフランソワ―ズ
3.海をみていた午後
4.そのまま
5.ひこうき雲
6.ベルベットイースター
7.曇り空         などであとは思い出せません。

イメージ的に曇り空のような曲が多くなりすぎ、バランスの悪い感じなのですが

別タイトルがつけられるくらい曲調が統一されていました。

当時のカセットはなくしてしまいましたが、

こういう曲を連続して聴くと、少年時代にタイムスリップして、

あわせ鏡のように当時のことが想い出すことができるのではないかなと、

そんな気がします。





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    MISSLIM
# by ukulele617 | 2010-06-21 00:34 | J-POPS


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